「在宅ワーク」をはじめて、「そろそろ一人暮らしがしてみたい」と考えることはありませんか?
在宅ワークでは、自宅が作業場になるので、住んでいる部屋の作業環境が重要になります。
実家などで生活している方にとっては、落ち着いた作業場所が見つからず、在宅ワークに集中しづらくなっているケースもあるでしょう。
そんなときに、検討してみてほしいのが「一人暮らし」です。
大阪・北浜の就労継続支援A型「リリーフ・Relief」では、ご利用者の方が「一人暮らし」をはじめられるよう、ワンルーム型のグループホームの開所手続きを進めています。
今回は「ワンルームではじめる、『在宅ワーク』の暮らし方」をご紹介します。
ワンルームアパート(約6畳)で「在宅ワーク」×「一人暮らし」を行うときに揃えておきたい家具や、レイアウトのコツなどをまとめました。
これからご自身で「一人暮らし」をはじめたり、「ワンルーム型のグループホームで生活する」イメージを掴んでいただければ幸いです。
ワンルームではじめる
「在宅ワーク」×「一人暮らし」
ワンルームアパートで「在宅ワーク」と「一人暮らし」をはじめるときに意識したいのは、コンパクトな暮らしです。
居住スペースが「約6畳」と限られてくるので、あれもこれもと好きな家具を置くわけにはいきません。
ですが、工夫すればワンルームでも、在宅ワークの快適な作業環境を作ることができます。
まずは、「在宅ワークの仕事に必要なもの」と「在宅ワークにまつわる、一人暮らしの家具」をそれぞれリストアップしてみましょう。
◎在宅ワークに必要な家具
在宅ワークの仕事に必要な家具は、
①机・デスク
②椅子
③デスクライト
の3点です。
① 机・デスク
「在宅ワーク」に欠かせないものといえば「机・デスク」です。
大阪・北浜の就労継続支援A型「リリーフ・Relief」では、在宅ワークの作業は主に「ノートPC」を使って行います。
「在宅ワーク」で「一人暮らし」を行うときには、「机」や「デスク」が仕事道具になりますので、しっかりとしたものを選びましょう。
在宅ワーク用の机は、集中しやすいように「なるべくものを置かない」のが基本です。
装飾が付いた机よりも、シンプルな机の方が「ものを置きにくい」ので、在宅ワークの作業には向いている、と言えます。
引っ越しの予定がある方は、搬入や搬出に便利な「折り畳みタイプ」の机を使うのも、ひとつの方法です。
組み立ての手間もなく、届いたその日からすぐに使えるメリットがあります。
とくに「無印良品」では、こうしたシンプルな造りで、在宅ワーク向きの「机やデスク」が販売されているので、興味がある方は覗いてみるといいでしょう。
② 椅子
在宅ワークに使う「椅子」も、仕事に欠かせない家具のひとつです。
「机」は昇降タイプを除いて、基本的に高さが調整できないので、「椅子」側でサイズを合わせる必要があります。
おすすめは「オフィスチェア」タイプの椅子で、椅子の高さが調節できるものを選ぶと、机とサイズを合わせやすくなります。
「在宅ワーク」では、椅子に座って作業する時間が長くなるので(「リリーフ」の場合、作業時間は「2~4時間」前後)、座面にある程度の「クッション性」があるものが望ましいと言えます。
また、オフィスチェアには、「アームレスト」といって、肘や腕を休ませるための「ひじ掛け」が付いているタイプもあります。
この高さを机に合わせると「タイピングが楽になる」ので、疲労軽減の観点から「アームレスト」があるチェアが理想です。
「机」と「椅子」は、メーカーを揃えると統一感が出やすく、サイズも合わせやすいメリットがあります。
③ デスクライト
ノートPCで作業していると、室内の照明だけでは画面が見づらいことがあるので、机上を照らす「デスクライト」は必須と言えます。
在宅ワークでは、作業用にノートPCやタブレット端末、スマートフォンを使用する場合もあるので、電子機器の充電が欠かせません。
「デスクライト」によっては、本体に「コンセント」や「USBポート」が付属しているモデルもあります。
机の上で電源を確保するときに非常に便利なので、在宅ワーク用の機能としておすすめです。
LED式のライトを選べば、照明としての寿命が長く、買い替える手間も省けます。
◎在宅ワークの家具選び・レイアウトのポイント
ワンルームでは「約6畳」と置けるものが限られますが、在宅ワーク用の「机」と「椅子」は最優先で購入した方がいい家具になります。
居住スペースに合わせて、幅をスリムにした「コンパクトな机」もありますので、間取りを見ながら設置できるサイズか、確認してみましょう。
とくに部屋にベッドを設置される方は、机と椅子を置く幅が狭くなりやすいので、椅子がスムーズに動かせるスペースを確保する必要があります。
窓から採光できる場合は、窓際に机を設置すると、日中の光や外気を取り込みやすいのでおすすめです。
アパートの部屋によっては、壁が薄いケースもあるので、隣人の生活音や話し声が聞こえてくる場合は、なるべく遠い位置に机を置くようにしましょう。
一人暮らしで、物音に敏感な方のケースは、物件を押さえるときに最初から「角部屋」の「最上階」を優先する条件にしておくと、騒音のトラブルが起きにくくなります。
◎在宅ワークの一人暮らしに必要な家具
「在宅ワークの一人暮らしに必要な家具」は、
① 寝具
② 食事・休憩用のテーブル
③ カーテン
④ 湯沸かしケトル
⑤ 調理家電(電子レンジ・トースター・炊飯器など)
の5つです。
※「一人暮らし」の必需品と言われる「冷蔵庫」「洗濯機」「テレビ」などについては省略しました。今回の記事では「在宅ワークに関わる家具」を中心に取り上げています。
① 寝具
「在宅ワーカーの一人暮らし」でとくに気を付けていただきたいのは、「体調管理」です。
「在宅ワーク」では、出社の機会が少ないので、生活リズムが乱れやすい傾向があります。
「食事・睡眠・運動」が、在宅ワーク時の体調管理の基本になりますが、このなかでも「睡眠」は、健康的な暮らしを送るために最も重要な要素です。
日本人の睡眠時間の平均は、「7時間22分」(OECDによる2021年の調査)と言われ、世界でも「ワースト1位」の睡眠時間になっています。
欧米諸国では、アメリカが「8時間51分」、イギリスが「8時間28分」、アジア圏でも中国が「9時間1分」と、「8~9時間」が睡眠時間の世界的な標準になります。
意識していなければ、ほとんどの方が「睡眠が足りていない」状態になっているので、生活リズムを整えるために、「寝具」はしっかりと眠れるものを選びましょう。
一人暮らしの場合、「ベッド」や「マットレス」「布団」など、いくつかの選択肢があります。
ワンルームの部屋に「ベッド」を設置すると、居住スペースが埋まりやすいので、「ベッド下に収納スペース」があるタイプのベッドを使うのが、おすすめです。
「ベッド」は、床から高さが取れるので、就寝中にハウスダストや埃を吸いにくいメリットがあります。
布団を敷くときのように、床に湿気が溜まることもないので、フローリングの部屋には向いていると言えるでしょう。
「布団」や「折り畳みのマットレス」を使う場合は、ベッドに比べて「部屋を広く使える」のがポイントです。
とくに「ワンルーム」を「在宅ワークの仕事部屋」として使うときに、布団やマットレスを畳むことで、作業に快適なスペースを確保することができます。
デメリットとしては、床に湿気が溜まりやすく、カビやダニなどの衛生面での問題が起きやすいので、フローリングに直接、布団を敷くのは避けましょう。
布団と床の間に「すのこ」や「除湿シート」を使うことで、通気性を確保しながら、フローリングで寝具を使うことができます。
② 食事・休憩用のテーブル
「在宅ワーク」で使う作業用の机と、食事や休憩に使う「ダイニングテーブル」は、なるべく分けるのがおすすめです。
在宅の作業は、自室で行うので「オンとオフ」の切り替えが難しい、とよく言われます。
たとえば、ノートPCを使っていたテーブルで、食事や休憩をすると、「作業していたときの感覚が抜けなくて、あまりリラックスできない」ことがあります。
また、逆のケースでは、食事をしていたテーブルでノートPCの作業をはじめると、「ついだらだらと過ごしやすくなったり、作業に集中できなくなる」こともあります。
「在宅ワークの机は作業専用で使う」と決めて、ちょっとした飲み物を手元に置いたり、簡単な軽食を取るぐらいに留めておくのがベストです。
一人暮らしの部屋で、「テーブルと椅子」を二つ用意するのが難しい場合は、食事・休憩用に「折り畳みのローテーブル」を用意するのも一つの方法です。
ダイニング用の「テーブルと椅子」が設置できない場合でも、食事や休憩用にさっと取り出して使えますし、折りたたんで立て掛けておけば、部屋を広く使うことができます。
部屋に「ベッド」を設置している場合は、「サイドテーブル」の代わりにもなるので、スマートフォンやタブレット端末、本や目覚まし時計など、身の回りの小物類を置ける場所に早変わりします。
③ カーテン
部屋のプライバシーを守る面で重要な「カーテン」は、一人暮らしの部屋の過ごしやすさを左右する家具のひとつです。
在宅ワーク用のカーテンを選ぶときに、まずチェックしてみてほしいのは「遮光性能」です。
「遮光」の性能が低いと、窓の外の明かりが眩しくてうまく寝付けなかったり、逆に「遮光」の性能が高すぎると、朝に外の光が入ってこないために起きられなくなるケースがあります。
どれくらいの明るさが自分に適しているかを知る必要がありますが、在宅ワーカーの方に一般におすすめするのは「遮光2級」のカーテンです。
在宅ワーカーの場合、室内にいる時間が長くなりやすいので、朝に日光を浴びにくい傾向があります。
日光を浴びる機会がなければ、体内時計がリセットされずに、生活リズムが乱れやすくなってしまうので、完全に外の光をシャットアウトしてしまうのは、あまりおすすめしません。
「遮光2級」であれば、夜に街灯などの窓の外の明かりをほどよく遮り、朝に「外が明るくなった」と感じられる程度の遮光能力なので、多くの方に適していると言えるカーテンです。
「遮光1級」をおすすめするケースは、「夜に少しでも明るいと眠れない」方や、「近隣に民家が隣接している」「夜間に眩しい照明がある」ケースです。
アパートを借りるときに、窓を開けてみてどのような景色が見えるか、実際に確認しておきましょう。
カーテンは「ニトリ」が有名で、バリエーションが豊富にあり、リーズナブルな価格帯です。実店舗で確かめることもできるので、一人暮らしをはじめる前に足を運んでみましょう。
④ 湯沸かしケトル
デスクワークをするときに、あるといいのが「湯沸かしケトル」です。
在宅ワークでは、長時間の作業になりやすいので、リフレッシュ用にコーヒーやお茶、紅茶などの飲み物を手元に置いておくのがおすすめです。
とくに冬場は室内が冷えやすいので、温かい飲み物を飲んで、身体の内側から温めるようにするといいでしょう。
ワンルームの一人暮らしでは、調理用のコンロとして一口コンロのIHが設置されている場合が多いかと思います。
鍋やフライパンで調理しながら、同時にお湯を沸かしておきたいときにケトルが役立つので、1台は持っておくと便利です。
「保温機能」があるケトルなら、お湯を沸かしている間にデスクに戻って作業すれば時短になります。
⑤ 調理家電
一人暮らしでは、自炊をする場面が増えるので、お好みの調理家電を用意しておきましょう。
朝食の準備に「炊飯器」や「トースター」を使うと時短になるので、おすすめです。
最近の家電では、一人分のお米を炊くことができる「弁当箱型の高速炊飯器」があったり、パンをプレスすることで手軽にホットサンドが作れる、「ホットサンドメーカー」などもあります。
在宅ワークでは、自室で過ごす時間が長くなるので、「料理」が気分転換になる方もいるでしょう。
一人暮らしの場合は、キッチンスペースが限られていることが多いので、こうした調理家電があると、料理の幅が広がります。
すべて揃えるとなると、ワンルームのキッチンには置けなくなることもあるので、他のもので代用することも考えてみましょう。
たとえば、「パン」はトースターがなくてもフライパンを使って焼けますし、「炊飯器」の代わりに「土鍋」を使う方法もあります。
「電子レンジ」は、スーパーやコンビニなどで弁当や惣菜を買うときに温めておき、家には置かないようにする選択肢もあります。
ワンルームのアパートに収まるように「生活のための家具」は必要なものだけを置くように工夫するといいかもしれません。
ワンルーム型のグループホームで
「一人暮らし」×「在宅ワーク」
をはじめよう
大阪・北浜の就労継続支援A型「リリーフ・Relief」では、現在、グループホームの開所手続きを進めています。
本年度中(2024年)に開所する予定で、ご利用者の方がマンションやアパートの一室をお使いいただける、ワンルーム型のグループホームになります。
障がいをお持ちの方の場合、一般の賃貸アパートを借りるハードルが高かったり、すぐに一人暮らしをはじめるには不安を感じることもあるかと思います。
そういうときに、一人暮らしの練習をしながら、自立した生活を送るためのステップとして、グループホームを利用するという方法があります。
従来の「施設型のグループホーム」とは異なり、より一人暮らしに近い「ワンルーム型のグループホーム」ですので、おひとりお一人の居住スペースに配慮した運営方法で実施する予定です。
現時点(2024年1月末)では、就労継続支援A型「リリーフ・Relief」に在籍中で、グループホームへの入居を希望される方にご案内を進めている段階ですが、今後、一般の入居者募集も予定しております。
就労継続支援A型「リリーフ・Relief」のご利用者の方であれば、弊社(株式会社レジリエンス)の「在宅ワーク」に取り組みながら、安心して生活ができる環境が整います。
「リリーフ・Relief」でのお仕事に興味がある方は、ぜひエントリー(お問合せよりご連絡)してみてください。